都内各所にてナラ枯れが発生しています
ブナ科樹木萎凋病(通称ナラ枯れ)という樹木の病気をご存知でしょうか?
ナラ類やカシ・シイなどのブナ科樹木が、夏頃になると枯れてしまう樹木の伝染病です。
かつては西日本でよく見られたのですが、近年関東でも見られるようになりました。
どちらかというとコナラやミズナラの被害が顕著に表れるため山林が大きな被害を受けることが多く、都心にはあまり影響がないイメージが強かったのですが、今年になって都心部のカシやシイにも少しずつ被害が見られるようになってきました。
被害の程度は樹種によって異なり、カシやシイなどの常緑樹は枯れない場合も多いようですが、枯枝の発生等、深刻な被害につながるリスクが高まってしまいます。
厄介なことに、大きな木ほど被害を受けることが多いため、お庭のシンボルツリーなどは特に注意が必要になります。
ナラ枯れが発生する仕組みについては割愛しますが、写真のように幹に小さな孔が大量に開いていて、根元に木くず(フラス)がたくさんたまっていた場合、ナラ枯れの可能性が考えられます。
既に加害された樹木の治療はできないのですが、予防についてはいくつかの方法が考えられますので、もし疑わしい被害が見られましたら、弊社にお問合せください。