ウイルスの脅威
昨年末のとある緑道の写真です。
臙脂(えんじ)色に紅葉しているモミジの下に、切り株があるのが分かりますでしょうか。
ここには、昨年の夏くらいまで奥の黄色く紅葉した樹木と同じくらいの高さの大きなコナラが在りましたが、突然枯死したのです。
ナラ枯れ病に罹患し、枯死に至ってしまったようです。
樹木を扱う業界では今話題で、カシノナガキクイムシという虫が樹体内で産卵するため、コナラ等に入るのですが、その際に持っているナラ菌という菌を一緒に持ち込んでしまい樹木の細胞が感染し枯死に至ってしまうのです。今のところ有効な手立てが少なく、いつお客様の敷地内の樹木にも広がるか非常に心配しております。
この付近では同じくらいの高さのコナラがほかにも4,5本枯死してしまい、昨年末に一斉に伐採されておりました。
人間界でも新種のウイルスに脅かされている現状ですが、自然界でもまだまだ未曾有の出来事が同じように起こっている今日この頃です。