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常緑ヤマボウシ

今の時期、白いヤマボウシの花が咲いています。これは近年増えてきている常緑ヤマボウシです。

花びらのように見える白い部分は、実は「総苞片(そうほうへん)」と呼ばれるもので、中心にある丸い部分が本当の花。
近づいて見てみると中心の花の部分はとてもさわやかな緑色をしています。

昔から街路樹や庭先でよく目にするヤマボウシは日本原産の落葉高木。
こちらの常緑の方は、中国南部・ベトナムなどが原産地です。
なので関東あたりで寒さにあたると一部落葉することがあります。

その名は白い総苞片の姿が僧侶の頭巾をかぶった姿(法師)に見えることからつけられたと言われています。
花はしばらくの間咲き続け、やがて秋には赤く色づく実をつけます。その実は甘みがあり鳥たちのごちそうにもなります。

風にそよぐその姿に季節の移ろいと自然の美しさを感じながら、しばし立ち止まる時間もまた贅沢なひとときです。