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台風の脅威から想うこと

9.11はアメリカで人類史上に残るひどいテロが起こった日です。
一昨日は台風15号の首都圏直撃で町は相当な被害を被りました。
写真は、台風倒木で管理させていただいている都内のマンションに被害確認に訪れた際、現場のすぐ横にある、とある施設の大桜の被害を撮った写真です。

幹の真ん中あたりからぼっきりと折れている状況でした。
去年の秋の台風ではヒマラヤスギなど背のひょろ高い、いかにも風を受けやすい高木が首都圏で軒並み倒れましたが、こんな太い幹の桜で、それほど背も高くない木がこんな被害の受け方をするなんて、年々猛威を増す自然の力の大きさを目の当たりにした気がしました。
職業柄、大量に庭木についた毛虫を駆除することが多くありますが、地球規模でみるとまさに人類の大量発生は、庭木の害虫の大量発生にも増して、地球に負担を与えてるのでないかと思えてなりません。
もしかしたら、近年の自然の猛威は、害多い人類に対する地球の自然なリアクションなのではないかとも思えてしまいます。
庭木は植え替えれば済みますが、かけがえのない地球はそういうわけにもいきません。
今日も台風の被害復旧や、害虫駆除に奔走しながら、駆除されるべきはほんとはどちらなんだろう・・・せめて庭木の益虫くらいにはなりたいとふと思う今日この頃です。
追伸:もう一つ今回の台風の威力を物語る写真を二枚。

こちらは川崎のとある施設。海が近く、日ごろから強風が吹くため、風を受けそうな高木は通常あまりしないような強固な仕様で丸太支柱をしている高木でした。
二重三重の構えで支柱をしていたので、一見したときは、被害受けずに済んだんだとほっとした矢先でした。よく支柱の足元を見ると不自然な穴が・・・・。
そうなんです、台風で大きくしなった木が丸太の支柱を抜いてしまい、その反動で戻った丸太が元の刺さっていた穴のすぐ隣に突き刺さっていたのです。
支柱のおかげか、幹中で折れることは免れたようですが、よく根回りを見ると地割れを起こしかなり根も切れているようでした。一見倒れずに済んだ木も、揺らされて根にダメージがあると衰弱し、程度によっては枯れてしまうこともあります。心配な場合はいちど専門家に診てもらうといいでしょう。