「土と生命の46億年史」のご紹介
植栽・造園工事にたずさわっていると、土の大切さを思い知らされます。
土研究の第一人者・藤井一至さんが「土と進化の謎」について書かれた本です。

現在の科学技術をもってしても作れないもの、「生命」と「土」。
本には、土がなければ地球に「生命」が誕生しなかった可能性がある。
土は動植物の進化と絶滅、人類の繁栄、文明の栄枯盛衰に関わってきた、とあります。
読んでいくとその通りだなと思うことが多々あります。
人工土壌があるではないか、という方がいらっしゃるかもしれませんが、
それはごく小規模であり、かつ永続性がない土です。
雨風や温度変化、土壌生物や微生物たちの活動によって作られる「土」。
土の生成に恵まれた日本でも、土が1cm出来るのに約100年かかると言われてます。
工事の際、残土という形で処分することも多いですが、土を少しでも大事に扱っていきたいと思った次第です。