非常事態宣言と自然界
「松が枯れた」とのお問い合わせに現場を見てきました。
場所は茨城県南東端。とても自然が豊かな工場地帯。
非常事態宣言最中の都心の喧騒を離れ、快晴の雄大な自然界の中に身を置いて静かに自然を観察していると、新型コロナウィルスで大騒ぎしている人間界と同じ世界にいる気がしませんでした。
残念ながらお客様の松は、マツノザイセンチュウ病が原因の枯死かと思われます。
現場周囲の丘陵にある松の自然林は、およそ10本に3~4本くらいの割合で同じ病気で枯れているようでした。
松にとっては恐ろしい伝染病に集団感染してる状況なのですが、辺りの自然は季節の花々が咲き、カエルの鳴き声や小鳥のさえずりも聴こえる、とても平和で美しい自然が広がっていました。
そんな中で松たちは、静かに自然の摂理に身を任せて、悠然とその摂理に殉じているようにも見えます。
人だけが、美しい自然の中で一人暴利をむさぼり、醜く生き恥をさらしてるようにも思えて複雑な心境になりました。
自然は多くのことを教えてくれます。
こんな時だからこそ、一人一人の正しい生き方が問われているのだと感じます。
かつて多くの新種のウィルスは現れましたが、収束しなかったものはありませんでした。
思いやりを持って共に、この危機を助け合い乗り越えていきましょう。