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金閣寺垣

先日、とある個人邸にて古くなった竹垣等の交換作業をさせて頂きました。

その中でも見かける機会の少ない「金閣寺垣(きんかくじがき)」についてご紹介させていただきます。

金閣寺垣は、膝くらいの高さの竹垣で、道などととの仕切りとしての役割を担う垣根です。

金閣寺垣は、その名の通り京都の金閣寺の鏡湖池から夕佳亭に至る石段の両脇に設けられたものが本歌とされています。

特徴は、太い竹を半分に割り、胴縁を表裏から立子を挟むように付け、玉縁といわれる半割竹を笠の様に被せる点です。

竹を半分に割る作業は、一見簡単そうに見えますが、非常に繊細かつ技術のいる作業です。また長ければ長い程、難易度も上がります。最初の切り口を見極める事が重要だそうです!その他にも、竹の割れ目を丁寧に削ったり、シュロ縄での結束方法も独特であったりと、職人の技の光る作業現場でした。

自然の材料で竹垣を作る文化や技術は、素晴らしいものだと改めて感じました。

より多くの人にその事を感じて貰い、文化や技術を繋げていけるよう励んでいければと思います。