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梅と鳥媒花

徐々に汗ばむような陽気の日が増えてきましたが、そんな中で弊社の梅鉢が小さな梅の実をつけました。
早春、梅鉢の花が満開の時に、メジロがせっせっと蜜を吸いにきておりましたが、彼らが花粉を媒介してくれたようです。
ウメは鳥媒花(鳥の媒介によって受粉する花)です。ウメはまだ花粉を媒介してくれる虫が活動していない、気温の低い早春にいち早く開花をします。
サクラ等の虫媒花は虫が活動し始める気温になってから開花するので、ライバルが少ないこの時期に花を咲かせた方が子孫繁栄に適しているのです。
雪積もる梅の花を見て健気ないじらしさを感じていましたが、意外と生存競争に打ち勝つためのしたたかな面もあるあるようです。
ただ人間の目から見て美しいだけではない。こういった観点から植物を見てみるのも楽しいですね。