ガマズミ
カヤトの原っぱを歩いていると隅っこに遠慮がちに咲いている花木が・・・。
この木の正体は「ガマズミ」。落葉低木で北海道南部から本州、四国、九州まで、普通に野山で見掛けます。華やかさはないものの近くで見るとなかなか可愛い花々の集合体。秋になると赤い小さい実が着いて葉も紅葉します。季節感もあり野趣にあふれることから最近はお庭で使われることも多くなりました。
「ガマズミ」の名前の由来は諸説あるようですが、「ガマ」は木材を鎌の柄に使ったことから、「ズミ」は実が酸っぱい事から、などによるようです。実は熟すと生で食べることもできますし、果実酒として漬けても良し、また染め物の着色料としても使われるそうです。地味ながらこの「ガマズミ」風情あり、実益あり、何というか名作に欠かせないバイブレイヤーのような木ですね。