昨年秋に芝張りをした現場に先日行ってみたところ、マツバウンランの群生地になっていました。
これは大変だということですぐに除草作業の手配をしましたが、茎を長く伸ばした先に薄い紫の可愛らしい花を咲かせていたのでつい写真に収めてしまいました。
作業日は天気も良かったので、草を抜きながら少しだけ花摘みの少女の気持ちを味わいました。
実際は作業着のおじさんですので、花の写真だけご紹介します。
まず2枚の写真を見比べてみてください。
どちらも同じ場所の写真なのですが、左の一枚は去年1月末の芝生の状況。右の一枚は今年1月末の状況。
少しわかりにくいかもしれませんが、今年の1月末の写真には、すでに雑草が結構な数生えてきています。
多くの現場の職人さんは、今年はどこももう雑草がかなりな勢いで伸びてきているとぼやいています。
どうも、今年は例年ひどい乾燥に見舞われる1・2月に、程よく雨が降り、雑草が伸びやすくなっているようです。
ここのところ、4月の季節はずれな寒気で、冷たい雨になっていますが、この後一気に暖かくなると、この雨の恵みもあって、さらに雑草は勢いを増しそうです。
今年の雑草対策はお早めに。
あちこちで咲いてるツバキ。別名で「東洋のバラ」とも言われる花。チャドクガが発生するので敬遠される方もいらっしゃるともいますが、やはり綺麗です。
日本だと「椿」はツバキを指していますが、中国ではチャンチンというセンダンの仲間の落葉樹のことを意味しています。じゃ、ツバキはどう書き表すのかといえば「山茶花」。これは日本ではサザンカのことです。紛らわしいですね。
改良される前のヤブツバキは赤い色で一重の花ですが、品種改良が進み、白~ピンク、黄などの色があります(赤でも黒味がかったものや青味がかったものあり)。
花形も一重咲から八重咲・万重咲、花の大きさも多種多様、開花期間の早晩、斑入り葉・変わり葉、最近では香りのするものなど、ツバキだけのコレクションも楽しめます。
地植えで大きく育てても良いですし、鉢植えで小さくも育てられます。
4月に入り春爛漫、いろんな花が楽しめる季節になりましたが、先日山の中でウラシマソウの花を見つけました(あまり春らしくは見えないかもしれませんが…)。サトイモ科テンナンショウ属の宿根性多年草、写真の中心に見えるのがいわゆる花になりますが、見えているのは仏炎苞(ぶつえんほう)と呼ばれる組織で、この中に花があります。また、そこから細長く伸びている付属体の形状が、浦島太郎が釣竿を背負っている様に見えることから、ウラシマソウというそうです。雄花と雌花が別な株の雌雄異株なのですが、このウラシマソウを含むテンナンショウ属の植物は不思議なことに性転換をするのです!株の生長度合や栄養状態により、良い状態のときは雌花を、悪い状態のときは雄花をつける。子孫を残すこと、それを果たすため自分自身が生き残れるように、その時々の状況・条件に合わせてフレキシブルに対応する、したたかなウラシマソウです。