最近多いですね


世の中の多くのものに「流行り」「廃り」があるように、緑地のデザインの世界でも「流行りモノ」があります。

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写真は最近多く見る意匠なのですが、カゴマット(本来、河川の護床保護などに用いる資材)に砕石を詰めたものです。金網の中に不織布を巻いて、その中に土壌を詰め植物を植える例も良く見かけます。

結局は作り手側の好みで決められるのでしょうが、この「流行りモノ」が10年後、20年後にどのような評価を受けるかですね。例えばマンションに設置すれば、そこを買われた居住者は相当年数住むわけですから。その期間、品質が保てばいいですね。

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組合予算の削減に


不景気なこのご時勢。マンションの居住者様も限られた管理費用を有効に使いたいという思いが特に強くなってきているようです。昨今、費用は安く抑えたい、でも植栽はきれいに保ちたい…何か良い提案はないだろうか?というなかなか難しいご要望がでてくるようになりました。

そこで弊社では、樹形が乱れていても居住様の目線であまり気にならない樹木や居住区から離れている樹木など、居住者目線と私達プロの目線から見た長期樹木管理計画案を作成し、2年、もしくは3年に1回のサイクルで管理をしていこうという作業工程をご提案をしてみました。

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組合様によっては総トータルコストで10%以上の減となり、実際に部分的に隔年で作業するというサイクルで管理を始めた場所もあります。

植木の手入は10年20年の先を見越して手入をしていきます。ただ単純に素人判断で見た目で手入をする、しないを決めてしまうと後で高くつく場合があります。弊社のように40年以上マンション管理を続けているような会社では、良い点・悪い点をお伝えすることができますので一度ご相談頂ければと存じます。

お客様からのご意見やご要望は新たな提案に繋がる大切なものです。それを基に私達も進化していきたいので、是非ご相談ください。

管理組合ご予算の相談については小杉造園株式会社

三寒四温


週末の東京は寒かったですね。

今日から数日は暖かいようですので、まさに春へ向かって三寒四温でしょうか。

わたしはインフルエンザA型を患い、先週ほとんど外出がかないませんでしたのでブログの写真もお休みです。

年度末の疲れた体に気温の変化も増して来るでしょうから、みなさんも体調管理にお気をつけください。病み上がりで語る元気もなく、今日はこれにて退散。

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水切れサイン


ここ数年ですが、夏暑く、冬乾燥するという気候が続いていますね。そのような状況が続くと土壌水分も少なくなり、植物も徐々に弱っていきます。

よく、マンションの管理員様から「冬は水あげなくていいよね?」との質問を頂きますが、上記のような状態をお伝えしてお水をあげてもらうようにお願いしています。では、水が切れるとどのような状態になるのか目安となる状態を、ツツジを例に今日はお伝えします。

植えた直後の樹木ですと、以下の写真のとおりグッタリという言葉が当てはまるような姿になります。__3

 

大分、植栽されて年数が経っていると、葉が黄色くなり真冬に紅葉したかのように葉を落としてしまいます。

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お水が足らないことにより、弱って虫や病気にかかりやすくなることに繋がります。ただでさえ、人工的な環境に生きているので、こんな姿を見たら労わりの心でお水を与えて頂けないでしょうか。

植木のご相談は小杉造園株式会社

冬には冬の楽しみ


日本には明確な四季があり、何事にもその季節ごとの楽しみがありますね。

以前、アメリカ西海岸で、ロサンゼルスの四季は初夏、夏、盛夏、晩夏といわれましたが、まぁそこで生活する人にとって、それはそれ。

春のお庭では、新しい葉の爽やかな緑、咲き誇る花々と多くの楽しみがありますが、冬枯れの庭にもひっそりと咲く冬の花など楽しみがあります。

写真はオタフクナンテンという植物ですが、季節により葉の色を変えてくれる常緑低木です。グリーンだった葉が赤くなりグラデーションが美しいですね。難を転ずるナンテン。縁起木でもありますから、玄関先に数株いかがですか。

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イチョウ


毎日、寒い日が続いてますね。
この時期はすっかり葉が落ちてしまっているので、落葉樹の幹や枝が良く観察できます。

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画像は東京で街路樹でおなじみのイチョウの幹と枝をアップで撮ったものです。ちょっと前まで、色づいた姿を楽しませてくれました。
枝や幹からぶら下がっているのは気根と呼ばれるもの。この写真の木ですとまだ小さいですけど、育つと地面にとどくぐらいになります。
昔はこの部分を削って飲むと母乳の出が良くなるといわれ、妊婦さんの薬だったそうですよ。
ただ、なぜこの気根ができるかはよくわかっていないそうです。植物って不思議です。

立春も過ぎ暦の上では春なのに、この寒さ。ウメの開花は遅れているみたいですね。ただ、拙宅のヒヤシンス、蕾が見えてきました。早く咲かないかなぁ~
丸まった背筋をピンと伸ばして、春を待つことにしましょうか。Photo_6

ガーデニングのご相談は小杉造園株式会社

植物は正直…


たびたび、こんなことを相談されます。

・メンテナンス不要の植物を植えて欲しい。

・軒下を緑地にして欲しい。

ありません。だめです。と答えるようにしています。本当に、生きている植物で管理を必要としないものはないし、軒下で雨が当らなければ枯れてしまいますから(灌水システムを設置して日陰に強い植物を提案する場合はあります)。

依頼してくださる側にも諸般の事情があることは重々承知していますが、ないものはないし、枯れるものは枯れるとしか言いようがありませんよね。逆に軽々しく了解する植木屋がいたら、そちらの姿勢を疑ってください。

都内で撮影した1枚ですが、軒下に植わっている低木が枯れています。理由は分かりませんが、雨が当らず、誰も水をやらなかった結果でしょうか?生長旺盛なキンモクセイは、狭い植栽地で大きくなりすぎて困っている様子がうかがえますね。

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結論:植栽計画は、良識ある専門家に任せましょう。

個人のお宅なら こんなはずじゃなかった・・・と後悔しないように。

集合住宅なら アフターや後のメンテナンスでクレームをいただかないために。

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パーフェクト


完全無欠、尽善尽美、そんな言葉もあるけれど、これっていったいどうなのか?どこも隙もなく、完璧に仕事をこなし、私生活でもいつもかっこよく、何の欠点も無いみたい。でも、そんなことってあるだろうか。そういった人でも勿論生活もあり、そういうところを見せない努力をしているのだろう。そういうところがかっこいいと言って欲しい。

寒さに強く、熱さにも負けず、日陰に耐えて、直射日光もモノともしない。枯れることも無く、ただひたすら大きく伸び、種をたくさん作って、どんどん増える。樹木にとっての完璧な存在。そんな樹ってどうだろうか。

_いつしか、人は敬遠しないだろうか。

本当のパーフェクトってどんなものなのだろうか、実は欠点があることを承知してそれを含めて受け入れること。欠点も含めたパーフェクト。もちろん時と場合にもよるが。

茶の湯の世界に近いかも知れないが、完全なる美でなく、どこかわびた、さびた趣の中に心落ち着く場を作る。何でもかんでも揃うのも便利かも知れないが、何か足りないがそれがいいと言うのもわかる。

欠点ばかりを指摘するのではなく、欠点があることも受け入れて良い所も理解してあげる。

そういう人であれるなら。吾唯足知。