涼しそう!


東京は、梅雨明けが発表されるのを見越したように、梅雨空が戻ってきました。

子どもたちが夏休みに入っても、湿っぽい天気が続いています。

さて、写真の黒いカバーは「寒冷紗」といいます。畑でも良く見かけますね。

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「寒冷紗」・・・見るからに涼しそうな名前です。用途もそのとおりで、写真にある寒冷紗の下には、芝生が置いてあります。強い陽射しから芝生を守っているわけです。

この寒冷紗、オールマイティーに使えます。

冬は、防寒・霜除け・防風・風による水分の蒸散防止など。冬場に植栽した常緑樹をマントのようにすっぽりと覆って保護することが多いのです。

夏は、遮光・地温の上昇防止など。文字通り、植木を暑さから守る日傘みたいなものでしょうか。緑や茶色のものもありますが、黒色が一番遮光率に優れています。

どうか皆さん、私たちが暑いように植木も暑がっていると思いますので、朝夕の涼しい時に水やりしてください。旅行などで留守にする際には、鉢植えなどの水やり対策もお願いします。

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日本の都市公園


先日、「日本の都市公園~その整備の歴史~監修:坂本新太郎 発行:インタラクション 2005年7月」という本を頂戴しました。

日本の都市公園に関する歴史を網羅した貴重な字引となる本です。公園整備の黎明期ともいえる江戸時代の花見(庶民の行楽地)から、現代の全国各地域における都市公園の概要まで、その背景と具体の図が掲載されています。

私も発売当時に勉強させていただきましたが、改めて読み返してみて新たな公共投資が手控えられている今日における都市公園の果たすべき役割など、自分なりに再考する機会となりました。

近年の都市公園を支える中心となっておられる方々が出版委員として筆をとっていらっしゃいます。公園行政、計画設計に携わる方々には再読をおすすめいたします。

私は「公園好き」なので、理屈や学問として公園を「学ぶ」ことも好きですが、やはり公園は訪れて、遊んで何ぼの施設です。書中で紹介されている浜松のフラワーパークや沖縄の首里城公園などへ行ってみたくなっちゃいました。

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果樹の育つ家


ユズの実生突然ですが、果物のみずみずしさが恋しい季節になってまいりました。
うだる様な暑さの中、日影で冷たい果物を食べると最高に幸せな気分になりませんか?
小さい頃は、団地や祖父の家に生えていたビワやイチジク、柿の木の実を良く食べていました。身近な果樹の存在は待つ楽しみと、気ままな収穫の喜びを教えてくれます。不恰好で、お店の商品ほど甘くもないはずなのにすごく美味しかったと思うのは、自分で育てて(は、いないです。待っていただけ)収穫して味わったという楽しいイメージが原風景に追加記憶されたからでしょうか。果樹のある家は憧れます。

我が家でもぜひ収穫を!と「収穫マイブーム」の折に、会社の一角にある仮植場のユズがちょうど去年の最後の実を落としたので拾って植えました。種は堅い皮の中のうす皮を2枚はがしてから水分を吸収させると、2日で根が出て来ました。この成長の早さには期待が膨らみます!が、しかし、「桃栗三年柿八年、ユズの・・・」のことわざにもある通り、実が成るのはずっと先になる かも知れませんので、まだ見ぬ子供達の為に気長に育てていこうと思います。因みに現在のユズ写真です。

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満員電車かっ


と、突っ込みたくなるような風景を都内某所で写しました。

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高木の根元にヘデラ、ボラード、舗装。さぞかし窮屈なことでしょう。

先ずヘデラ、伸ばせないところで無理に刈込むと、このようにツルしか見られなくなってしまう。もう、きれいに復元しませんのでドンドン見苦しくなる一方です。特にカナリエンシスは葉が大きくしっかり生長してくれるので、その傾向は顕著です。植え替えましょう。

次にボラード、何故必要?高木にぶつからないように?それともライトでもつくの?

廻りのデザインと対比してみると、どうも跡付けっぽい気もしますが・・・

最後に舗装、ここまでくっつけなくてもいいのに・・・デザイナーのこだわりなのでしょうか。セミパブリックなスペースで、緑をこのように扱うデザインにどれだけの意味があるのだろうか?

高木の根が、すでに舗装を持ち上げ始めています。

もし高木が枯れたらどうやって植え替えるの?一旦舗装を剥がすのって、非効率で無駄にメンテナンスコストがかかるのではないでしょうか。ツリーサークルで、はずせるようになっているのかな。ぜひツリーサークルは根鉢以上の直径のものを使いましょう。

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徒然むし日和4


虫愛ずる害虫姫よりお知らせです。

弊社がお手入するお客様からいろいろな虫の相談が寄せられます。梅雨のシーズンによく問合せがある虫達を紹介します。

Photoヤスデは踏んだリすると異臭を放つことがありますが、こちらから悪戯しない限りはまずありませんのでご安心ください。

マンションの中庭がある際には、この時期廊下に多数出現し植木が弱るのではとご心配なさる居住者の方もいらっしゃいます。ヤスデは落葉の下や、植木鉢の下、腐った木の中など湿っぽく薄暗い場所にいて腐食物を食べています。枯葉を分解してくれて植物の栄養を作り出してくれます。

見た目がイマイチかもしれませんが、ミミズと一緒で実は縁の下の力持ちなんです!愛でてとは言い難いスタイルですが、この時期だけですので、しばし我慢を。

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誰が決めるのだろう?


写真は、都内某所の街路樹。歩道緑化だから、道路管理者が公共事業として植えたものと考えられます。何か特殊な事情で違っていたら大変申し訳ありません。

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確かに事業費縮減も重要なこと。いくら街路樹が大きくなるからといって、この大きさを植えることはないと思うなぁ・・・しかもトキワマンサク。大きくならないし、幹もフラフラでまったく街路樹向きでないことは、専門家なら(でなくても)誰でも分かること。

更に、道路側にイミテーションの竹垣。これまたどうして?誰がこの場所で、日本の風情を楽しみたいと思うのだろうか?

設計担当者が考え、その会社が承認し、設計発注者が成果を受領し工事へ回される。

工事発注者がチェックし、積算し、工事が発注される。

受注者が施工承認をあげ、監督者が承認し、植木屋が植える。

これだけの人々が関わりながら、どこかの段階で誰かが「?」と思わないのでしょうかねぇ。

こういうことがないように、一人の思い込みで仕事が進まないように、いつも気をつけています。

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上野毛のカモ


先日、上野毛方面のとあるマンション様の中庭にて写真のようにカモが遊んでおりました。都会の喧騒の中、このようにカモが遊んでいるところを見るだけで、心が癒されてきます。思わず、小生の表情も和らいぎ写真におさめました。

カモがくる中庭があるお宅なんて、うらやましい限りですよねぇ。

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さてさて、カモを見に癒されに伺っ たわけではなく、巡回中に見つけた位置風景です。弊社では、年間管理させていただいている物件の植栽の状況を不定期ですが、巡回にて見させていただいております。その際芳しくない点があれば、それが改善されるようご相談やご提案をさせていただいております。

たとえて言うなら”植木のパトロール”次は貴方様のお庭に伺うかもしれません。

マンション植栽管理は小杉造園株式会社